まえをむいて。

2009年にロースクール卒業。 司法試験受験回数0回。 平日は7歳と10歳の子育てをする主婦、 週末は仕事、をしつつ、 予備試験・司法試験合格を目指しています。 いまから、ここから、はじめます。 まえをむいて。

井戸を掘る。

刑法だったか、憲法だったか…
(基本書にサインをもらっている生徒がいたような…)
有名な基本書を執筆なさっている法学の先生が
わたしの通っていたロースクールで講演をなさったことがあった。
その講演でのお話が、
以降 自分が 物事と対峙するときの姿勢を決めてくれたような気がする。

「どの分野、どんな事でもかまいません。
ひとつのところを 深く深く 掘り下げ突き詰めてみてください。
井戸を掘るイメージです。
地道に、淡々と、地面を掘り進めていくと、
やがて地下水のある層に辿り着くでしょう。
その層は横に奥に広く繋がっているので、
たった一箇所を深く掘っただけ にもかかわらず
その場所には あちらこちらから地下水が流れて、繋がり、満ち溢れることになるのです。」

ひとつのことを突き詰めていけば いつか
おおくのことに通ずる本質に到達できる。
どの場所に自分が立っているかは大した問題ではない。いま立っている場所で懸命に事にあたれば、たどり着く場所は同じである。
と、いうことを私は心に刻んだ。


これまで 歴史上の偉人と呼ばれる方々や
社会に対して寄与度の高い方々が、
活躍された時代や分野は まったく違うのに
なぜか同じ趣旨の言葉を残したり発したりしている不思議に 理由を求めていた当時の自分は、
この地下水の話が まさにその答えだと感じたのだった。


家事でも、育児でも、仕事でも。試験勉強でも。
自分が対峙している 事柄、課題、にとりあえず全力で取り組んでみる。道中の景色は違っていても、たどり着く場所に大差はないと信じている。

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