まえをむいて。

2009年にロースクール卒業。 司法試験受験回数0回。 平日は7歳と10歳の子育てをする主婦、 週末は仕事、をしつつ、 予備試験・司法試験合格を目指しています。 いまから、ここから、はじめます。 まえをむいて。

だれにもわからない。

どうしようもないくらい不運なことに見舞われたとき
「わかるよ。わかる。僕にも同じ経験があるから。」とか、「私もあなたと同じ〇〇として、心中お察しいたします。」とか言われると、ご心配いただきありがとうございます…と礼儀としての感謝を述べながらも、そっと心の扉をしめて ため息をついてしまう。

起きている客観的な事象としては共通点が数多くあったとしても、それをまさに体験している当事者の心と身体のなかで起きている主観的な事象は個々人でまったく別物なのだから。安易にこちらの心情を、そちらのフィルターや価値観でもって解釈してわかった気になられても困ってしまうのである。

なので、自分も気をつけている。
他者の抱えている想いや悩みを 安易にわかった気にだけはならないように。
でも、当人の真の想いにすこしでも近づくことができたらいいな、という手の届かない希望を持ち続けながら、当人のことを想い考え見つめつづけることをやめないでいたい。
相手を心から想うこと、心配すること、というのは「ひととき」では成せないもので、 あたたかな継続性を伴うものだと思う。


きのうは、夫がどうしてもお好み焼きが食べたいというので 急遽 材料を買いに行く。電車の待ち時間にノートを読んで知識を確認する。
ロースクールでは、パソコンできちんと綺麗なまとめノート作っている方々が多くいらっしゃって、なぜか私にそれをプリントアウトして渡してくださる方もいて、いま手元に残っていたりする。改めて眺めると、これを作るのにすっごい時間かかっただろうなぁ、すごいなぁ、よくまとまっていて作った人はほんと賢いなぁ、と思う。圧倒的に時間がない今の私にはこのようなものを作ることはできないので、
限りなく走り書きで要点を書き出したノートを読み返し新しい知識を自分にとっての常識になるよう落とし込むしかないなぁと思っている。