まえをむいて。

2009年にロースクール卒業。司法試験受験回数0回。いまから、ここから、はじめます。まえをむいて。

信じて待つ。

蕾をじっと みつめるひとがいた。穏やかな眼差しで。


次女を歯医者に連れて行く道中。
川沿いの桜の木の下に佇む そのひとと
すれ違うとき 心のなかで そっとお礼を言った。




ロースクールを卒業したのに
司法試験を受けないで家庭に入る、という
私の選択を知った たくさんのひとたちが
私のそばから離れていったし、
そばに残ったひとたちも 私への態度が変わっていった。
「もったいない」と言われ、「逃げ」だと評された。



悔しかったし、悲しかった。たぶん傷ついていた。



本当の理由を説明することもできず、
そもそも そんなことにたぶん誰も興味もなく、
私は、自分のした選択の正当性を
自問自答をして確かめることを
繰り返し 繰り返し 積み重ねるしかなかった。




けれども。
ほんのひと握り、私のことを見損なわず
じっと 見つめつづけてくれたひとがいた。
昨日出会った、桜の蕾を見つめていた そのひとと
同じような眼差しで。


なんだ、桜の木じゃなかったのか、つまんねえな。
と見切りをつけて 見下したり、
桜の花はまださかないのか、と急かして騒ぎたてたり、そんなことから遠く離れた心持ちで。



私の心を温めつづけ、守ってくれた その眼差しに
ここらでいっちょ報いたいなぁと、
あなたが見守りつづけていた 細々とした枝には
こんな花が咲きましたよ、と その目に映させてほしい、と。

そんなふうに思っている。





ぼちぼちと、その日に向かって
きょうも てくてく 進みます。



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