まえをむいて。

2009年にロースクール卒業。 司法試験受験回数0回。 平日は7歳と10歳の子育てをする主婦、 週末は仕事、をしつつ、 予備試験・司法試験合格を目指しています。 いまから、ここから、はじめます。 まえをむいて。

確率とか。倍率とか。

 

「いつ見ても、走っているね。」

と、言われた。

 

学生のころには友達に

「いのししみたいだね。」

と、言われたこともある。

 

 

そう。今日もわたしは走っていた。

 

 

夫と長女を朝6時40分に送り出したあと、

次女を朝8時45分に幼稚園に送り届けた瞬間、

くるりと振り向きながら、さりげなくアキレス腱を伸ばし、よし!と気合をいれて時計を確認。

それから、私は 全力で走って家に戻るのである。

 

一時期バスで自宅まで戻っていたこともあったが、走った方が早かった。

 

ここから、次女のお迎えの時間までが勝負なのだ。

1分1秒でも長く勉強していたくて、

お迎えに向かわなければならないギリギリの時刻まで

机から離れることがどうしてもできない。

 

けれども、私のお迎えを待つ次女にさみしい想いをさせるわけにはいかない。

そうして、また自宅から幼稚園まで

全力で走ってお迎えに向かうわけである。

 

これがこのごろの日常の風景となっている。

 

 

きょうも 相変わらず

大きな木の下を 全速力で走り抜けていたら、

ふぁっさ、ふぁっさ、と大きな鳥が飛び立つ音がしたのと同時に、

こっつーん! 

と、おでこ右上に 痛みを感じた。

 

 

いでっ!

と、思わず声がでて、立ち止まると

自分の頭から 跳ねた何かが足元をころころ

転がっていくのが見えた。

 

まてまてー、と腰をかがめて 追いかけて

ようやくつかまえたら、

どんぐりだった。

 

 

なぁーんだ。と 思ったけれど、

じわじわと、これってすごい確率じゃないのかしら。と なんだか嬉しくなった。

 

物理とかそういった計算があまり得意でないので、ちょっと違う気もするけれど、

『鳥のふんが頭に落ちる確率』で調べたら、

423万分の1、だと書いてあった。

 

 

 

 

 

予備試験の合格者数や、司法試験の合格者数。

倍率とか、合格率とか

試験に関する 数字でいろいろ表されたものを

たまに見かけることがあるけれど、

司法試験合格を目指すひとにとって必要な情報は 

倍率とか、確率とか、そういうことではないような気がしている。

 

 

なぜって、司法試験は

期限を決めてしまうことさえしなければ

ちゃんと正しい方向にむかって

きちんと勉強を積み重ねていくことを続けていけば、

いつかは必ず手が届くものだと

私は思うからである。

 

もし届かなかった、ということがあるのなら、それは、

届く手前で、自身にとって 司法試験に合格することよりも もっと良い選択肢に出会ったのだと思う。

 

 

私がロースクールにいたころは、

新司法試験の受験回数が3回で、

それでだめなら多額の費用と時間をかけてロースクールに入り直すしか道がなかったけれど、

いまは予備試験があるし、受験回数も5回に増えた。

続けていれば、状況なんて案外 ころっと良い方にかわるものだ。

 

 

倍率とか、合格する確率とか、計算したら出るのだろうけれど、

それを知ることで 不安になったり、無理だとおもってしまったり

前向きだった自分の心を 後ろに振り向かせてしまうくらいなら、

 

「いつか かならず 受かる」

 

と自分に語りかけながら 進んでいくほうがいいなぁと思う。

 

423万分の1 だって、案外すぐそこに ころがっているのだから。

 

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