理解 と 暗記。
以前、長女が学校でかけ算を習得する過程をみて、
自分なりに学校側の意図を解釈し、
ただただ感心していたのだけれど↓
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つい先日、いただいたお便りに以下のようなことが記されていて、
やはりそうだったのか!
と 膝をたたいて重ねて感心したのだった。
*「覚える」に力点が置かれがちな九九だが、
大切なのは、覚えることに加えて、 意味を理解し、計算の仕方を考えることができる、ということである。
* 九九を忘れても、九九を思い出す方法を知っている子に育てていくことを重要と考えている。
* また一方で、計算は「速さ」も重要な要素であるので、九九を覚えることも重視している。
真の意味で物事を習得する、ということは
九九でも数学でも法律でも
根っこの部分は同じなのだな、と確認できた気持ちになり、なんだかスッキリした。
高校時代、
いろいろ学習塾を掛け持ちしていたのだけれどそのなかに《Z会京大マスターコース》という通信型ではない通塾型の教室があった。
たくさんの、そして いろいろな学部の京大生が
チューターさんとして教室に常駐していて
講義とは別に、
自習していてわからないことを持っていくと教えてくださるシステムになっていた。
高校の定期テスト前などはとくに、
このチューターさんにテスト範囲のわからないところ、理解が不十分なところについて
教えを請いにいくわけだが、
京大の工学部の方に
習いたての[三角関数]の問題について質問しにいったとき、
このようなアドバイスをいただいた。
「こんなのは覚えなくても大丈夫。
ぜんぶ導き出せるから。」
といって、
さささーっと三角形やら円やらの図を書いて
全ての三角関数の公式を導き出して見せてくださった。
これはすごい!と感動したわたしは、
公式をがんばって暗記している友達を横目に
「私は公式覚えなくても、導き出せるもんね♬」とちょっと得意げな気持ちで
何度も公式の導き出し方を確認して
数学の試験にのぞんだ。
うん。自分史上 見たことない点数だった。
追試、というのも初めて受けた。
そのくらい悪い結果だった。
理由は明らか。
試験時間中に三角関数の公式をいちいち導き出していたら、試験時間が終わってしまったのだ。
暗記 大事。
[暗記]からはじめて
知識の増加や深まりとともに
[理解]に至る習得方法も、
まずは[理解]してから
知識の確認として仕上げの位置付けとして[暗記]する習得方法も、
どちらでもたぶん大差はなくて
大切なのは[理解]と[暗記]の両輪なのだと
いまは思っている。
こう考えると、【論証パターン】というのも
[理解]と[暗記]の両輪を兼ね備えたものであれば
とても有用なのだろうなぁ。
暗記も大事。