まえをむいて。

2009年にロースクール卒業。司法試験受験回数0回。いまから、ここから、はじめます。まえをむいて。

寄り添うこと。

 

窓を網戸もせずに全開で勉強していたら、

見たことない大きさの蜂が部屋のなかに入ってきて、ちょっとした騒動になった。ひとりだったけれども。

 

自宅を巨大な蜂がぶんぶんしている状況への

おどろきと恐怖のあまり

訳もなくぴょんぴょん無駄に飛び跳ねながら、

この夏 セミを捕まえた虫取り網を握りしめ

真顔で蜂と対峙した。

 

どうにかこうにか、大きな蜂は部屋から出て行ってくれた。コワカッタ…

 

 

その晩。

帰宅した夫とこどもたちに

きょう起きた蜂騒動について

ふんふん興奮しながら 臨場感たっぷりに伝えた。

わたしが話し終えると、夫は言った。

 

「こわかったねぇ…大変だったでしょう。」

と。

 

予想外の言葉に、すこしおどろくとともに

胸のまんなかあたりで

『ぽっ』と火が灯る感じがした。

 

「だから窓を全開にしちゃだめって言ってるじゃない。」だとか、

「もう。子どもがいるときだったらどうするの。」だとか、

そんなような事を言われると思っていたのに。

 

 

『共感』とか、『相手の気持ちに寄り添う』とか  そういった心の姿勢は

こんなささやかなところで

ちょっとした言葉のなかに

ひょっこり現れるものなのだなぁ…と

じんわりと感じた。

 

 

 

 

勉強をしていて

事例問題をたくさん解いていると

いくつもの判例を読むことになる。

 

「教材」として無心で読み込むようにしているけれど、

ごくまれに…判例に記された事案を

「ほんとうに起きた出来事」として引き寄せて読んでしまい、

そのなかの当事者に想いを馳せて 手が止まることがある。

 

 

どうしてこのようなことが起こってしまったのだろう。

この方は、どんな想いをして裁判をするに至ったのだろう。

この判決が確定したあと、穏やかにすごされているのだろうか。

そうだといいのだけれど…

 

そんなふうに。

 

 

 

願うことは、判例の事案のなかに実在する

辛い思いを抱えていたであろうその当事者の方が

裁判に関わった あらゆるひとの中のどなたかから、

『共感』や『こころに寄り添う』

といった心の手当てを

受け取ってくださっていたらいいなぁ…ということである。

 

法曹は法的解決だけしていればいいわけではないのだなぁ。

 

 

 

 

 

 

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部屋に迷い込んだ蜂。実寸大。

あれはたぶんスズメバチではなかろうか。

 

 

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