まえをむいて。

2009年にロースクール卒業。 司法試験受験回数0回。 平日は7歳と10歳の子育てをする主婦、 週末は仕事、をしつつ、 予備試験・司法試験合格を目指しています。 いまから、ここから、はじめます。 まえをむいて。

輝かしきは、その過程。

 

こどもの頃。

兄と弟は よくゲームをしてした。

わたしも 兄がコントローラーをにぎりしめ

楽しそうに熱中している横に腰を下ろし

どれどれ…と ゲーム画面をながめてみるのだけれど、

どうしてなのか、10分も気持ちが持たない。

城下町から出たり入ったり、あっちこっちをウロウロしたり、なにを、ちんたら ちんたら しているのかしら。

と 果てしなく遠いゴールにたどり着くまでの

道のりのあまりの長さに心が耐えられなくなってしまうのである。

このとき兄がしていたゲームは「ドラクエ」である。

 

私が好んで参加していたのは、

マリオカート」と「パラッパラッパー」(キック、パンチ、そーれろまいん)である。

つまりは、

手っ取り早く結果が出るものが好きで、

なかなか結果が出ないロールプレイング系のものには

まったく興味を持つことができなかったということである。

 

その傾向は読書の仕方にもあらわれていて、

実用系の本は熱心に丁寧に読むのだけれど、

小説系の本は早々に結末が気になりはじめ

いきなり最後のほうのページに飛んで読み終えてしまっていた。

読書家の母はあきれていたようだ。

 

 

何事も 結果を重視し、結論を急いでいた。

結果がすべて。早く結論が知りたい。

そんな考えにとらわれていた子ども時代だった。

 

でも、そうではないかもよ。と

今の自分は 当時の自分に伝えてあげたいなぁ

と思う。

 

憧れ続けて

ついに入学することが叶った第一志望の高校の合格を知ったときのことよりも、

いま温かな気持ちで思い出すのは、

合格に向けて日々部活に塾に全力投球していた

不安と閉塞感でいっぱいの中学校生活なのである。

 

暗くて肩身の狭い浪人生活の終わりを告げる

希望の大学の合格を知ったときのことよりも、

最高の日々として いまも恋しく思うのは、

大学合格を目指して日々懸命に過ごした

苦しく悩んで もがき続けた 長年にわたる受験生生活なのである。

 

さすがにロースクール時代(辛すぎた。)のことは、

そうは思えないだろう、と考えていたのに、

死にものぐるいで卒業まで耐え抜いた日々を

いまは愛おしく思っている自分がいる。

 

 

今の自分は…

望ましい「結果」より

そこに至る「過程」が

自分にとり満たされたものであることのほうが

実はうんと大切なのだ。

と ひそかに信じている。

 

そして望むのは…

満たされた 丁寧に積み重ねた日々のなかに

ぽとり とご褒美が降ってきても

それを ありがたく受け取りポッケに仕舞ったら、

気を引き締めて また淡々と前に進んでいく。

そんなふうに、過程 を軸にした

努力の仕方を守っていけたらいいな、ということである。

 

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今いる 険しい この道のりも

いつかの輝く日々となる。

 

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