まえをむいて。

2009年にロースクール卒業。 司法試験受験回数0回。 平日は7歳と10歳の子育てをする主婦、 週末は仕事、をしつつ、 予備試験・司法試験合格を目指しています。 いまから、ここから、はじめます。 まえをむいて。

試験会場に向かわれる方に。

 

試験本番という日を ちゃんとお迎えになられることを

心から尊敬いたします。

 

ここに辿り着くまでの日々は、

ただ単にひたすら机に向かい

膨大な知識を正確に頭に入れ、それらを適切に組み立てて答案用紙に書き出す能力を習得すればよいだけ、

では決してなかったことと存じます。

 

試験勉強をすればするほどに否応なく自分のなかに生じ付きまとう

不安、焦り、孤独、挫折。

 

自分の人生において大変重要な試験に向かう道の真っ只中にいると言うのに

そんなことは御構い無しに我が身にふりかかる

絶望的な別れ、悲しみ、災難、そして体調不良。

 

さらには自分が積み重ねてきた時間と努力に比例して どんどん膨らんでいくプレッシャー。

 

これらを全部、さらにはよりたくさんの『事情』をまるっと受け入れ抱え携えて、

その重みにぐっと耐えて、

ここまで歩みを止めずに前に前に ちゃんと進んでいらっしゃったのですから。

ほんとうに たいしたものです。素晴らしいです。

その鍛えあげられた精神力は法曹となられたとき、人々の問題や悩みによりこんがらがった糸を忍耐強く、

そして優しく ときほぐすために 欠かせない力となることと存じます。

もちろん法曹にならなくとも 一度培われたその精神力は生涯あなたさまの魅力として大きな推進力になることと存じます。

 

 

数年間、私は受験生に勉強を教える仕事をしていました。

試験本番に向けて学力と精神力を高めていく道のりの伴走を幾度も経験するうちに、

もう結果は試験会場に向かう試験当日の机に着席したその瞬間『イマココ』で

ほとんど出ていて既に決まっているように感じるようになりました。

おかしな事を言ってごめんなさい。

試験本番でいかにミスなく上手に本来の自己の実力を発揮するか、で結果が大いに左右され合否もそれで決まるでしょう、と

そうお考えになるのはごもっともです。

 

それでもなお、私は思うのです。

試験当日に起きるであろう出来事(ヤマが当たったり、うっかりミスをしてしまったり。)と、

試験当日までに積み重ねてきた膨大な時間や壮大な想いと、どちらが結果に及ぼす影響が大きいかと問えば、

圧倒的に後者の方ではないか、と。

 

ですから、もう安心して試験本番をお迎えになってください。

ヤマが当たったらラッキー、心はずませペンを走らせてください。

うっかりミスをしてしまったことに後から気づいても、どうか気に留めず 「もう着席した瞬間に結果はほとんど決まっているのだから、ミスも織り込み済み。大丈夫。」とどんと構えていてください。

ヤマが外れてしまったり、見たことのない問題がでて来て ドキッとしたら、そのドキッ!は

会場中のほとんど全員が 同じように 今 ひそかに胸の中で鳴り響かせているものであることを思い出し、耳をすませその音を聴いてみてください。

聴こえた気がしたら、ひと呼吸して、

はじめての答練で論点もよくわからず でも何か書かなくてはいけなくて、

とりあえず六法をぱらぱらめくり それらしき条文から考え書き始めた頃のことを思い出して懐かしんでください。きっと昔の自分が手を差し伸べてくれるはずです。

 

司法試験を一度も受けたことのない人間が何を偉そうに、とお思いでしょう。私もいままさにそう思いながら書いています☺︎

ただ、いままさに 受験票を手に試験会場に向かわれる方々のなかの、

これを読んでくださっている あなたのお力に自分がなれそうなことといえば、

自分が毎日ロースクールで 見つめ続けてきた 司法試験に向かい突き進み合格していった方々の背中から感じたことを 記すことでした。

 

なにかひとつでも、お役に立てるものがこのなかに転がっていてくれたら幸いです。

 

この日まで、ほんとうにおつかれさまでした。

皆様の背中をじっと見つめ、私自身も精進して参ります。

 

 

お忙しいところ最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

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