まえをむいて。

2009年にロースクール卒業。 司法試験受験回数0回。 平日は7歳と10歳の子育てをする主婦、 週末は仕事、をしつつ、 予備試験・司法試験合格を目指しています。 いまから、ここから、はじめます。 まえをむいて。

眠れない夜。

 

ここのところ 夜ほとんど眠れていません。

用事が立て込んでいる時期であるうえに

在宅の仕事を引き受けたため、

日中はまったく仕事ができず、夜な夜な仕事をしております。

思うように進んでいないにもかかわらず、

時間厳守の締め切り日までになんとか仕上げなければなりません。

こんな状況のとき、決まって私は泣いてきました。

「やばいよ やばいよ…間に合わないよ どうしよう…」と気が動転して、自分で自分を精神的に追い詰めて最終的に泣くのです。

涙の理由は『間に合わないことへの恐怖』に加えてもうふたつ。

『ちゃんと眠れないと翌日の自分の勉強や仕事の質が劇落ちして何か大変なことをやらかしてしまうのではないかという焦り』と

『眠れず起きているのは自分だけのように感じる孤独』が挙げられます。

 

そんなひ弱な精神力の持ち主ですが、追い詰められた状況に置かれてもいまはもう泣いていません。泣かなくなりました。

それは長女を産んだ病院の真夜中の窓の外に、明かりが灯る窓をぽつりぽつりと見つけた日からです。

 

赤ちゃんを産んだその日から母子同室となり

産まれたての赤ちゃんのお世話をふらふらの身体で、一睡もできずに毎晩ひとりで行っていました。

産まれたての赤ちゃんの命に対して自分が負うこととなった重すぎる責任を必死に果たさねばならないなかで、

眠れない夜を過ごすことはただただ『辛い』時間でした。

眠らないと!眠りたいよう…という焦りと、

こんなふうに眠れないでいたら 翌日は頭がぼーっとしてとんでもない失敗をするのではないかという不安と、

夜な夜な眠れずにいるのは自分だけだ…という孤独感に打ちひしがれていました。

 

そんな日々を過ごしていたとき、

泣き止まない赤ちゃん(長女)を慣れない腕で抱きかかえながら、ふとカーテンを開け病室の窓の外をのぞいてみたのです。ほんとうに何気なく。

 

するとすぐ近くのビルに ちらほら明かりが灯っていて、目を凝らすとその明かりのなかには

働いているひとの姿がありました。

夜中の3時。

いま起きているのは、わたしだけではないんだ!みんなそれぞれの場所で眠れない状況にいても どうにか頑張っているんだ…と、

それはそれは 心にとくとくと勇気が注がれていく感じがしたのでした。

 

以来、眠れない夜はいろんな理由や出来事によって 相変わらず私に度々訪れますが、

眠れないことに精神的に追い詰められそうになると あの時 病室から眺めたビルの灯りを思い出しては、『大丈夫。ひとりじゃない。』と自分を保てるようになりました。

 

眠れないことは、思っているよりもたいしたことではありません。

睡眠不足で大事な事物に臨む事になったとしても、冴え渡る頭で要らぬことをぐるぐる考えて思考と精神力の無駄遣いをするよりは、

限られた集中力を目の前にある必要最低限のことだけに注ぐことができてかえって上手くいったりします。

 

遠足の日の前日、わくわくしすぎてなかなか眠れず かなり夜更かししてしまい睡眠不足でしんどいはずなのに、

翌朝 シャッキシャキで目覚めて丸一日元気に過ごしきる子どもの姿を見る度に、

案外 大人になってもそれは同じだな、と思います。

 

人間、数日間くらい睡眠不足でも大丈夫です。

大事な日であればあるほど、こどもの遠足の日パワーが大人にも働きますから、パフォーマンスも下がらず発揮できます。

 

眠れない夜は、勉強もできず(涙)お風呂に入る時間もなく(ToT)、夜な夜な在宅の仕事に追われている私のことを ちらっと思い出していただけたらうれしいです。

 

大丈夫。眠れぬ夜は ひとりきりではないですよ。

 

 

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