まえをむいて。

2009年にロースクール卒業。 司法試験受験回数0回。 平日は7歳と10歳の子育てをする主婦、 週末は仕事、をしつつ、 予備試験・司法試験合格を目指しています。 いまから、ここから、はじめます。 まえをむいて。

あるもので なんとかする。

 

いちにちのなかで、

わくわくする瞬間のひとつに

夕ごはんを作る準備をはじめるために

冷蔵庫の扉に手をのばすとき、というのがある。

 

さてさて何をつくろうかしら♬

と、冷蔵庫のなかにある食材をながめる時間が

たのしいのだ。

 

わたしは、

半ば勢いで生きているところがあるので、

一週間分の献立を考えて メモを片手にスーパーで

食材を計画的に買い集める方式は採用していない。

 

なので、

わが家の冷蔵庫の中に入っているのは、

「お買い得である」または「気に入った食材である」、

という どちらかの理由だけで判断され

ぽいぽいカゴに入れられて連れて帰られた者たちである。

 

そして…その食材たちだけで、できる限り長い期間

乗り切るのである。

ぱかっと冷蔵庫の扉を開けたとき

目の前にある食材だけで、どうにかこうにか

夕ごはんを作り上げることができたときの

達成感が とても すきなのである。

 

《いま ここに あるものだけで

なんとか 目標としている形に仕上げる。》

 

これができたときの喜びを知ったのは、

ロースクール生の頃である。

 

私は他学部出身で未修クラスに在籍していたのだけれど、

なぜか自分とおなじ「純粋未修」と呼ばれる

ほんとうに法律を学んだことがない人はほとんどおらず、

法学部出身者はもちろんのこと

司法書士受験生、なかには旧司法試験受験もいらっしゃって、

その方々の知識量を前提にさくさく進む授業に

日々焦り ときに家で涙しながら 必死にしがみついていた。

 

そんななか ひとつでも落としたら即留年の

単位取得がかかっている試験を迎えた。

 

あんなに心身共に辛い試験準備期間は、

たぶん もう自分の人生にはないと思うくらいに

追い詰められ 緊迫して

どれだけ勉強しても不安で不安で…心がきゅうきゅうになったとき、

ぷっつーんと、自分の中でなにかが切り替わった感じがした。

 

「もういい。なんとかなる。

とにかく知ってる知識だけでなんとかしよう。」

 

試験の結果は 思いのほか とても良かった。

正直、試験では

自分が知らないことも問われたけれど、

「原理原則を丁寧に扱う」「条文から考える」を守って実行したら、

なんとかなったし、高い評価も得ることができた。

 

やったぁ。帰り道はスキップである。

 

そんなことがあったから。

どんなときも…

いま自分の手元になにがあるのか、

その いまここにあるものを使って

目標としているところまで どうにか近づけていく。

という姿勢を大切にしたいと思っている。

 

 

仕事が立て込んでいた ある日。

冷蔵庫をのぞきこんだら、

あら、たまねぎも じゃがいもも、たまごも、人参もない…。

どうしよう。お豆腐と納豆で主菜はつくれるかしら。

 

勉強では こうならないように、

ある程度のインプットは

きちんと確実にしておかないと。

 

 

仕事も勉強もあり

なかなかきれいな景色を見に出かけるなんて

できないれど、

おうちのなかにも それは「ある」ことに

気づけた日曜日。

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夕暮れの光はやわらかで、やさしい 黄色。

 

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