晴天を誉めるなら…
「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」
という曲を このごろ良く聴いている。
聴いているとお腹の底にちからが ぐっと 入る感じがするから、
気乗りしない仕事に向かう朝や、気合いを入れたいときに 自然と聴くようになった。
そうなるきっかけは、
ずっと気にはなっていたタイトルの意味を
ようやく調べてみたからだった。
この曲の「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」は、
古くから存在する格言である
「晴天を誉めるには日没を待て
(人は死ぬときにならなければ、幸福であったかどうかは判定できないという意味、とのこと。)」に由来しているのだそうだ。
ほほぅ!と 深く頷きながら、
それを知ったうえで 改めて曲を聴いてみたら
ちょっと 泣けてきてしまった。
「今」良い状況にあるひとには、
ここで満足して努力をやめてしまうのではなく、
しっかり気を引き締めて 着実に歩んで行きなさいよ、と助言し、
「今」苦しい状況にあるひとには、
大丈夫。なにもこれで すべてが決まったわけではない。またまだ明るい方へ進んでいけますよ、
と励ます。
そんな優しく強い想いが歌詞につまっていることを感じて、心がふるえるのだ。
「今」がどんな状況であったとしても
ここで、自分のこれからを決めつけてしまってはいけない。
まだまだ、ぜんぜん、まったく、どうなるかなんて
わからないのだから。
未来を決めつけず、過去に囚われず、今に集中。