まえをむいて。

2009年にロースクール卒業。 司法試験受験回数0回。 平日は7歳と10歳の子育てをする主婦、 週末は仕事、をしつつ、 予備試験・司法試験合格を目指しています。 いまから、ここから、はじめます。 まえをむいて。

対岸を走る

家の近くの川に橋がかかった。
数年前、工事が始まったころ、橋の完成予定日が書いてある看板をぼんやり眺めながら、
たぶん確実に来るのだろうけれど 手が届かないくらいには遠い 「その日」に想いを馳せてみた。
でも、近そうで遠い その距離を前に なぜだか心がさわさわしてすぐに思考を止めた。






自分は 本当に そこに辿り着けるのだろうか。


不安とか、辛いとか…そういうのではなくて
「いま」の自分を急き立てる何か に
緩く押し潰される鈍痛を 結局ずっと感じてきた。

しばらく自分の気がすむまで、
法律から離れて生きていくことを決めたときから、
わたしは
対岸に自力で橋を架け「あちら側」に渡っていくたくさんの友達を、
「こちら側」から 手を振って見送ってきた。


そして、その度に 自分に言い聞かせてきた。
自分は「こちら側」で全力で 死に物狂いで走り続けよう、と。
走っている場所は 対岸で それはやっぱり
全然違う世界なのかもしれないけれど、
もしかしたら、いや…きっと
橋が架かって渡ることができた暁には
同じ場所、近い場所で
合流できるのかもしれない、と。そんなふうに。


いつか…そのときが来て
自分が 自力で橋をかけ
ちゃんと対岸に渡ることができたときに、
あのとき 手を振って見送った
いまはずっと対岸を懸命に走っている
あのひとたちのそばを
自分が走っていられたらいいな…
そんなことを願ってきた。



まだまだ先だと思っていたけれど、
気づけば わたしは家の近くにかかった
新しいその橋を毎日渡っている。




私は ちゃんと自力で橋を架け 対岸に渡っていくことができるのだろうか。
あのひとたちのそばに もう一度 行けるのだろうか。

仕事に向かう道中 橋を渡りながら、ふと…
やるしかないな、と思った。



いま、アガルート民法 進捗具合は 半分くらい。
本当にわかりやすくて 良い内容だと毎回感動しながら進めている。
いろいろ 予備校を経験してきたけれど、アガルートが一番自分には合っているみたいだ。