まえをむいて。

2009年にロースクール卒業。 司法試験受験回数0回。 平日は7歳と10歳の子育てをする主婦、 週末は仕事、をしつつ、 予備試験・司法試験合格を目指しています。 いまから、ここから、はじめます。 まえをむいて。

続けていくことができるとき。

 

『続けていくこと』

『日々積み重ねていくこと』

簡単にできるときもあれば、

すごく難しいときもある。

そのちがいはどこからくるのか。

これまでを振り返り考えてみた。

たどり着いたのはここだった。

 

《自分が想いを注いでいる対象から

自分もまたエネルギーを受け取ることができている状態》

にあるか否か、である。

 

自分の場合、

家族の生活を支える家事や

こどもを育むことは、この状態にあてはまる。

毎日、まいにち…

およげたいやき君の嘆きのごとくおなじことが繰り返され、

 

夜中に部屋を片付けては、

ボタンを押し間違えたのか

突然始まる元気100倍アンパンマンの自己紹介に腰を抜かし、

レゴブロックによる足裏への奇襲に膝から崩れおち、

前進しているのか後退しているのかすらわからない生活にまつわる数多くの家事を

くる日も来る日も行いながらも、

いやにならずに平穏な心で今日まで続けることができている。

これはひとえに、

自分の想いや時間を捧げている対象である家族から、

私自身もまたエネルギーを与えられている状態

にあるおかげで成立している

穏やかな継続状態と言える。

 

ひとりきりで机に向かいパラパラとめくる

法律のテキストのすみっこに

「はは、がんばって☺︎」と

幼い字で書かれたメッセージをみつけたときや、

夜遅くに帰宅した夫の食事を準備していると、

通勤カバンのなかからコンビニで買ってきてくれた

好物ゆずレモンサイダーが差し出されたとき、

瞬く間に充電完了!な気持ちになるのは、

たぶん、そうゆうことなのだろう。

 

勉強もまた、この状態にあるときには

机に向かって

テキストを読みながら、

ノートに書き込みながら、

問題演習をしながら、

暗記をしながら、

自分自身の心が充実感で満たされていく感覚が

確かにある。

目指す場所に、なりたい自分に、

着実に近づいているんだ!という高揚感すら

伴っていることもある。

 

ひるがえって、

長く続けてきた気に入っていたはずの仕事や

当初はわくわくしながら取り組んでいた勉強

そして、

ずっと変わらずにいたいと願った人間関係

でも、ある時をもって急速に想いがしぼんでしまうことがある。

 

こんな場面が訪れるたびに、

「ちょっと、どうしちゃったの自分⁈」と動揺するのだけれど、

ゆっくり立ち止まり

その根本を掘りほり見てみると

結局のところ、

自分が想いを注いでいる対象から

現時点ではもう、

自分自身がエネルギーを受け取ることができない状態になってしまっている、

というところに行き着く。

 

思い返せば、

ロースクールを卒業後、私は法曹にはならぬ、

との決断をしたときもそうだった。

あんなに切望した場所に辿り着けたと

入学時は喜び飛び跳ね自転車で近所を走り回っていたのに、

卒業時には、一刻も早くこの世界から遠ざかりたいと願っていた。

在学中に父が他界して、

司法試験に合格してからたくさんしようと思ってきた親孝行が実現不可能となり、

父とのこれからの時間があっさり永遠に消え去ってしまった。

それまでの人生、自己実現なんかに

時間と想いを注いできてしまった自分を心底悔やんだ。

勉強ばかりしていないで、もっと父とたくさん

時間を過ごす選択をしておけばよかった。

もっと話したかった。

もっと一緒にいたかった。

勉強なんて、いつでもできたのに…

こんな心境では、

勉強からエネルギーを受け取ることは不可能だったのだろうな、と今は思う。

 

 

それから数年後…

私は再び

勉強に想いを注ぎ、勉強からエネルギーをもらう状態にある。

 

「弁護士のたまご」なんて言われて

うきうき過ごしていた日々から一転、

たまごどころか、ニワトリになった。🐓

妻、嫁、母、主婦、パート…

苗字も変わってしまったものだから、

私はいったい誰なんだい、

ここからもう二度と抜け出せないのでしょうね、と

自分を見失ったうえに、探す気力ももてずにいた。

そこに、つつつ、と降ろされた糸が法律の勉強だった。

 

そっと手を伸ばし、掴んでみると

ぐいっと引き上げられる感覚がした。

当時、まだ幼稚園に通っていた長女のお迎えに

数年ぶりに手にした民法のテキストをカバンにいれて歩いたときの、

空も飛べそうなくらいに心が上向く感覚を

私はずっと覚えていると思う。

 

 

どんなに強い意志があったとしても

心がどうにも動かなくて、

向いて欲しいほうを向けないときは、ある。

でもそれは、生きていたらときどき遭遇する

「仕方のないこと」だから。

だれもなにも悪くない。もちろん自分も。

そんな時には

責めないで、抗わないで、淡々と過ごしていればいい。

そうこうしているうちに、

自分が想いを注ぐなにか、そして同時に

自分にエネルギーを与えてくれるなにか、に

出会ってしまうものだと思うから。

 

気長に自分を信じてあげていいんじゃないかな、と思う。

 

 

 

 

夜中に100%の意気込みで自己紹介をするアンパンマンのおもちゃ。

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Q.アンパンマンはどうしていつもやさしいの?どうしてみんなを助けてくれるの?

A.アンパンマンがまだ小さいころ、困った人を助けたときに、「ありがとう」と笑顔で言われてとても嬉しくなったんですって。胸のなかがほかほか、あたたかくなることを知ったアンパンマンはそれからも困った人を助けて、みんなを笑顔にしているんですよ。

https://www.anpanman.jp/sp/about/qanda/index.htmlより引用

 

 

アンパンマンだって、

エネルギーを受け取らなくちゃ人助けを

続けてこられなかったかもしれないんだ。

 

 

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