まえをむいて。

2009年にロースクール卒業。 司法試験受験回数0回。 平日は7歳と10歳の子育てをする主婦、 週末は仕事、をしつつ、 予備試験・司法試験合格を目指しています。 いまから、ここから、はじめます。 まえをむいて。

同じ場所を目指して。

 

今日は次女が通う幼稚園の教会で

クリスマスミサがあった。

夫も自分も青春時代は

それぞれ通っていた仏教校で過ごしてきたため

キリスト教のことはよく知らずに育ってきたのだけれど、

どういうわけか ご縁をいただき

自分たちの こどもは キリスト教に基づいた心の教育を受させていただいており、

親として関わるなかで はじめてキリスト教にふれる機会を得ることとなった。

 

クリスマスミサでは参加者全員が 赤いろうそくを一本ずつ持ち、

灯をともしながら 歌を歌ったり 聖書の一節の朗読をきいたり した。

 

手もとで、

ゆらゆら揺れる ろうそくのやわらかい光を

じっと見つめていたら、

なんだかとても 懐かしい気持ちになった。

ふと顔を上げて 周りを見渡してみたら

そこにいる方々がみな 自分と同じ想いでいるような気がした。

 

こどもの頃。

似た気持ちになった場面のことを思い出す。

それは救急車が通るときの光景である。

救急車がぴーぽー鳴らしながら後方から近づいてくると、

それまでびゅんびゅん走っていた

おおきな車も ちいさな車も やんちゃな車も

みな一斉に ぱぁぁっと  車の速度を落として

道路の端に 寄せて停車する、あの光景に

こどもながら 胸を打ち震わせていたときの感覚に似ていた。

いろいろな ばらばらな 互いにだれか知らない

ひとりひとりが、一瞬だけでも ばっ!と

同じ方向、同じ意思を共有する場面の持つ

あの 引き寄せられるような雰囲気に

自分はすごく胸を打たれるようである。

 

ドラゴンボールの悟空がたまに作る《元気玉》みたいな。

そんな力を感じるのである。

 

思考はどんどん加速して

予備試験、司法試験の試験会場に飛んでいく。

順風満帆に試験会場に座っている幸運な方もいるのだろうけれど、

たぶん多くの方々は…

同世代のひとたちが社会で活躍しだす姿を横目でみながら、

焦燥感や不安感を抱え それでも歯を食いしばり

試験勉強を続けて 試験会場にたどり着いたのだろう。

また、

職場や家庭で 働きながら

思うように勉強を進めることのできない 自分と現状への苛立ちや、

それでもどうにかここから飛び出したいという

強い意志に突き動かされて

やっとの思いで試験会場に座っているのだろう。

皆、ばらばらで別々の場所から それぞれの事情を抱えながら  

その日その場所に集まっている

本番の試験会場の雰囲気を想像していたら、

泣けてくるではないの。

みんな どこのだれか知らないけれど、

懸命に頑張っているんだなぁ…えらいなぁ…

 

そんなことを考えていたら、ミサは終わり

ろうそくの消し方の説明がはじまっていた。

あらら。

 

 

帰宅後、

すこし無理をして机に向かい勉強を進める。

見えない、知らない、

同じ場所を目指すどこかのだれかに 力をいただきながら。

 

 

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ろうそくを持ち帰り、余韻を楽しむ。ふふ。

 

 

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