まえをむいて。

2009年にロースクール卒業。 司法試験受験回数0回。 平日は7歳と10歳の子育てをする主婦、 週末は仕事、をしつつ、 予備試験・司法試験合格を目指しています。 いまから、ここから、はじめます。 まえをむいて。

経済学より法学がすき。

 

現役時代は法学部一択だったけれど、

浪人して初めて自分がちいさな箱のなかで暮らしてきたことを知り、

これまで自分がいい子で収まっていた箱から

いっぽ 出ることにした。

 

そして、大学は経済学部に入学した。

 

自分が法曹になりたいのかどうかは

このときあまりよくわからなくなっていた。

それが自分から出てきた目標なのか、

誰かの期待に応えるための義務なのか、

もう見分けもつかなかったからだ。

 

 

それに、

ほんとうに法律を学びたければ、

その場所にいつか帰ってくるだろう、と

ぼんやり信じていた。

 

 

ミクロ経済かマクロ経済か忘れたけれど、

大学一回生のはじめ一週間の授業を受けたとき

「だめだこりゃ。」

と教室の真ん中で強く思ったことを覚えている。

 

経済学ではどうやら

(早々に経済学に対して心を閉ざしてしまったので、

深く正しい理解であるかはわからないけれど。)

《ひとは合理的に動くものとする》

《個々人は自分の利得を最大化できるように

最大限の努力をするものとする。

(このとき他者の利得は考えない。)》

ということを前提条件としているらしく、

その前提を土台にした あれやこれやの理論に

毎回「異議あり!」との念を封じることができなかったのだ。

 

あるとき、

ゼミで先輩方が研究のデータ集めのために

後輩である私たちにゲーム理論みたいなことを

実際にさせたことがあった。

あれがなんのための実験だったのか

勉強不足でいまだにわからないままなのだけれど、

とりあえず

《参加者全員が協力したらみんなそれぞれ ちょっとずつ得をする。

けれども 誰かひとりでも裏切ったら、

裏切ったひとだけは めっちゃくちゃ得をして、

裏切られたひとたちはみんな めちゃくちゃ損をする。》

みたいなルールだった。

 

そんなん、みんな協力し続けて

ちょこちょこ得を積み重ねていけばいいだけじゃない♬

なんでそんなわかりきったことをわざわざ実験するのかしら。

と、信じて疑わなかったのだけれど…

 

早々にゼミ生のなかから 裏切り者が出た。

 

「およよ。」

 

この日から経済学とゼミ生(誰が裏切ったから明かされないまま。でも、ひとり裏切り者がでたらどんどんそれに追従する者がいた。)に対して

そっと心のシャッターを下ろした。

 

それにひきかえ、法学はいいねぇ…

と ほのぼの思う。

この考え方もあるけれど、あの考え方もたしかにまちがっていない。折衷説なんてのもある。

利益の衝突があったときも、

自己の利益と他者の利益をそれぞれ 丁寧に扱って

お互いにとっていちばんいい場所を探す。

あぁ…なんてやさしいの。最高。

と、感じながら、

きょうも法律に触れることができる喜びをかみしめている。

 

 

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マヨネーズでいただく。

 

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