まえをむいて。

2009年にロースクール卒業。 司法試験受験回数0回。 平日は7歳と10歳の子育てをする主婦、 週末は仕事、をしつつ、 予備試験・司法試験合格を目指しています。 いまから、ここから、はじめます。 まえをむいて。

具体的に考える。

 

憲法の問題演習で

選挙制度の話になると 途端に進まなくなる。

選挙制度そのものの知識や理解が不確かなため

憲法の論点以前のところで立ち止まってしまうのである。

 

『サルでもわかる選挙制度のしくみ』

というような 初歩的な解説を見つけたので読んでみる。

そのなかで、カニがしてくれる説明が

さっぱりわからない。何をいっているのカニ。

 

最終的に自治体が選挙の具体的な投票方法

(政党名を書いてください。とか、候補者の名前でも政党名でもどちらでもいいですよ。とか。)

を説明している記載を見つけてようやく理解する。

 

結局のところ…

「実務」というか 「具体的なイメージ」

が頭のなかで描けるかどうかが、

自分の場合は「理解」に直結するようである。

 

そういえば、家族法を習い始めたころは

家系図をいつもサザエさん一家で

具体的にイメージするようにしていた。でも…

勉強が進むにつれて、

波平さんが度々お亡くなりになったり

マスオさんが内縁の妻をつくったりするようになったので、

関係図の表記を「甲」「乙」に戻すことにした。

その時にはもう 抽象的な記載でも

頭のなかで簡単に事案を把握できるようになっていて、

真っ白な状態から始める際、

『抽象→具体』の理解の過程をたどるより

『具体→抽象』の理解の過程をたどるほうが

遥かにスムーズに学習が進むことの不思議を感じたものである。

 

会社法もそうである。具体的にイメージできない。

これについてはいまだにそうである。

はじめて会社法を学習したときは、

株主とか株式とか公開会社とか言われても、

何が何だかさっぱりであった。

監査役と会計参与と会計監査人の区別なんかは

何度聞いても その場では理解するものの

寝たら忘れる の繰り返しであった。

具体的イメージが甚だしく無いのである。

 

もうだめだ…と思い

ロースクールで会社法を教えてくださっていた

確か弁護士の先生に勉強法を伺った。

 

とにかく肢別でも過去問でもなんでもいいから

いったん具体的に問題を解いてみてから

教科書や基本書を読む順番で勉強してみなさい、

とアドバイスをいただいた。

これも結局のところ「具体→抽象」の流れで

理解を進めるとうまくいく、ということなのだろう。

 

 

ところで、子どもの教育の場面において

「9歳の壁」といわれているものがある。

9歳までは 順調に学習が進み勉強の得意であった子が、

小学3~4年生になったとたん 急に

勉強内容の理解に苦しみ立ち止まってしまう現象のことである。

 

この現象が起きる理由が、

小学校1~2年生の算数は具体的事象

(りんご1個とか。うさぎさん3匹とか。)を

対象にした思考内容であるのに対して、

小学校3年生~4年生の算数は

抽象的な概念(分数とか。小数とか。)を

対象にした思考が要求されることにある。

 

大人も子どもも 抽象的なのは やはり

理解しずらいものなのである。

 

ちなみに、こどもの教育において、

この9歳の壁を乗り越えることのできる

「抽象的に考える力」を修得するには、

幼少期からできる限りたくさんの 

具体的な体験を積み重ねることが 必須である、

といわれている。

要は、単なる詰め込みの早期教育から距離を置き、

たくさん見て聞いて触れて遊ぶこと、である。

 

 

結局のところ。

選挙制度を理解したかったら

自分が立候補することを真剣にイメージして

そちら側から しくみを理解しようとしてみると良いのかもしれない。

 

会社法の機関の構造を寝ても忘れないくらい理解したかったら、

一度真剣に 自分が会社を作ることをイメージして

設立から人選まですべて段取りを考えて進めてみるのが良いのかもしれない。

 

 

お正月は 本心は自宅でゆっくりすごしたいのだけれど、

お役目として色々移動しなければならず、

思うように本を広げることもできない時間が多くあり、

何気に辛いものである。

お正月は憂鬱である。でも…

今年は何かをしたくても しようがない時間に

上記の妄想をすることで 楽しく乗り切りたいと思う。

 

 

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きょうは少しだけ、ひとりで勉強する時間を

もらうことができた。

 

 

 

 

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