まえをむいて。

2009年にロースクール卒業。 司法試験受験回数0回。 平日は7歳と10歳の子育てをする主婦、 週末は仕事、をしつつ、 予備試験・司法試験合格を目指しています。 いまから、ここから、はじめます。 まえをむいて。

依頼人の利益。

 

ロースクール時代、

エクスターンでお世話になった弁護士の先生は

人格的にとてもすばらしい方だった。

ロースクールに入ってから 

さまざまな弁護士の方の人間性にふれるたび

なんだか思ってたんとちがうなぁ…と

期待を裏切られた気持ちになっていた自分に、

弁護士にもこのような素晴らしい方がいるのなら

やはり法曹を目指してみようと思わせてくださった方であった。

 

 

その弁護士の先生は

依頼人の話を丁寧に聞いたうえで、

当事者間の話し合いで解決できるのならば

できる限り

そちらを優先させていらっしゃるように見えた。

とくに家族関係をはじめ、

依頼人の人間関係に密に関わる争い事については

その姿勢が強かったように感じられた。

 

話し合いによる解決を断念し

訴訟を提起し裁判になることを、

先生は『ケンカ』と 時折 表現なさっていた。

この表現ひとつとっても、

訴訟に発展させず『ケンカ』になる前の段階で、

当事者双方が

対話を通じて理解し合い 互いに譲歩し合い 

両者が納得する形で事がおさまることが、

《依頼人の利益》である、と考えていらっしゃったのだと思う。

 

どうして、そのようなことを考えだしたのかというと…

幼稚園ちかくのカフェで次女のお迎えまでのあいだ 勉強をしていたところ、

すぐお隣に座った方が 法的なトラブルに

直面していらっしゃるようで

ずっと 大きめのお声でトラブル内容についての

お電話を なさっていたからである。

聞き耳をたてては失礼と

イヤホンの音楽の音量をあげたものの、

真隣だったのでちょいと聞こえてしまった。

 

ああ…世の中には法的トラブルが

あちらこちらに生じているのだなぁ、と思った。

かく言う自分も、

いまちょっとその類いのものを抱えているなぁと。

大した話ではない。

いまから約一年前に買ったばかりのテレビが

購入後すぐに壊れて うつらなくなり すぐ修理したにもかかわらず、

修理から一年もしないうちにまた同じ症状で壊れたのだ。

修理依頼をしたところ、連絡をした日が

保証期間(購入日から起算とのこと)から

一日すぎているから、保証期間外ということで

修理は有料3万円以上かかります、

と言われたのだ。どっひゃーん。である。

 

法律の勉強をしている身としては、ついつい

知識を総動員して あれやこれやと 法律構成して、

「いま直面している 理不尽さ」を

法律と論理の力で 木っ端みじんに打ち砕いてやろうと、

戦う構えに入ってしまいがちである。

いわゆる、『ケンカ』の方向に

真っしぐらに突っ走る衝動に駆られてしまうのである。

 

だけどもしかし、ここで 大きく深呼吸である。

法律を持ち出さずとも、

『ケンカ』に至らぬ形で

当事者双方が 納得できる解決に向かうこと、

まずはそちらを目指して 対話ができたらいいな、と思い直す。

 

相手方の立場や考えに 想像力を働かせつつ

互いに対話できることを願う。

話し合いは、来週である。

お金払わずにすみますように。なむなむ。

 

 

 

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夫のおみやげのパイをたべていたら

なかから ちいさなにわとりがでてきた。

これが入っていたら 当たり らしい。コケーッ♬

 

 

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