まえをむいて。

2009年にロースクール卒業。 司法試験受験回数0回。 平日は7歳と10歳の子育てをする主婦、 週末は仕事、をしつつ、 予備試験・司法試験合格を目指しています。 いまから、ここから、はじめます。 まえをむいて。

『勝つ』のではなく『負けない』。

 

北に喧嘩や訴訟があれば

つまらないからやめろといい                        

 

あぁ…ほんとうに そのとおりだね、

と心の奥から ため息とともに 言葉がこぼれる。

 

長女の学校では 入学してからずっと

毎日欠かさず〔音読〕が宿題として出されている。

音読の内容は、学校の教科書掲載の文章、

有名な物語文、百人一首や漢文、

長く読み継がれてきた名文など、

親自身も聞いていて 学びとることのあるものも

多い。

 

宮沢賢治の名文も たびたび読み上げられる文章のひとつで、

昨日も 長女が音読するのを じっと聴きいっていた。

 

「雨にも負けず… 風にも負けず…」

気づけば意識は、

先日の自分がとった姿勢について 考える場所で

立ち止まっていた。

 

 

先日、テレビの修理に来ていただいた方が

連絡無しに 約束の時間よりかなり遅れて到着した。

さらには、

話し合いに応じてくださる姿勢を持つ方でなく、かみあわない会話に加え、

こちら側の隙をつこうとする構えを見せてこられた。

穏やかに 双方納得のうえ 事が進むことが

いかに難しいことなのか思い知る。

 

最低限、自分としては守りたい想いがあったため、

仕方なく 心を硬くして 身構えて対応することになった。

 

得られる結果は、自分が身構えず心柔らかな状態で

対応したとしても 同じだったかもしれない。

それなのに、

身構えて堅固な姿勢で対応してしまったこと、

すくなからず そのような自分の姿勢により

相手方の心に波風をたててしまったであろうことに、

思いのほか落ち込んだ。

 

自分の望み通りの結果になったのだから

良いではないの、というところには

なかなか気持ちが向かわなかった。

 

自分の重たい気持ちの中身を ひとつずつ

手に取り 観察していると、冒頭のことばが

心に飛び込んできたのである。

 

争いごとは たとえ勝っても

気持ちの良いものではないものだなぁ、とあらためて実感する。

さらには、今回自分は、穏やかに解決すること

を望んでいたにもかかわらず、どこか…

『勝つ』ことを目指してしまったのであった。

その事実が ひどく自分自身を落ち込ませたのだと思う。

 

法律を勉強していると、いつも意識することに

《物事の表裏》というものがある。

あちらを立てればこちらが立たずの事態が

しばしば見受けられる。

どちらの立場に置かれたとしても 自分は

なかなか 穏やかにはいられそうにない。

 

『勝つ』ことの裏には『負ける』ことがある。

守りたい想いがある以上、

それを守るために動くことを 譲ることはないと思う。

ただ、せめてそこに ひと呼吸おいて、

『負けない』という場所から 物事を分析し

相手方と向き合うことで、

双方の気持ちが 穏やかなものに近づくことは

できないのだろうか。

それでは弱いのだろうか。

 

優しく 穏やかで 強い 場所に

いつか 自分を連れていけるよう、

日々 反省と改善を繰り返していく。

 

 

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